主人を亡くしてからいわゆる死別の会という集まりにいくつか行ったことがある。このような会は主人が亡くなることがなければ訪れることはなかっただろう。どれも悲しみに包まれた会だったがその悲しみも人それぞれだった。子供を亡くした人、親を亡くした人、配偶者を亡くした人、兄弟を亡くした人など。どの話しを聞いても涙が止まらなかった。大切な人を亡くすということはこれほど辛く苦しい事なのか。
私の愛読書に「脳にいいことだけをやりなさい」(三笠書房)という本がある。
その中で、人は皆幸せのレベルというものを持っていて、人生良い事悪いことが起こっても自分の幸せレベルに戻るそうだ。つまり人間は本能的に自分の幸せを維持しようとしているという。ただし例外が3つ。極度の貧困、慢性的な失業状態、そして配偶者との死別とある。夫を亡くして私の幸せもなくなってしまった。悲しみと喪失感だけが心を埋め尽くした。幸せレベルを戻そうという感情に至るまでには長い長い月日がかかった。
ルーチェはその長い道のりを共に歩みます。
Opmerkingen